「オレ、来年の誕生日で仕事やめるわ」
そのひとことで、わたしの“年金暮らし”のカウントダウンが始まった。

なんとなく「65歳から」と思っていたけれど
年金生活は65歳から──そう思って、まだちょっと先の話だと油断していた。
ところがある日、オットがあっさりと、
「オレ、64歳で辞めるつもりやねん」
と。
頭の中が真っ白になった。
私もオットも現在63歳。
「え? あと1年しかないの⁉」と、一気に現実が押し寄せてきた。
64歳で仕事辞める=収入がゼロになる=あと1年で本番突入⁉

“そのうち考えよう”と後回しにしていた“老後”が急に目の前に現れた。
私のパート収入なんて微々たるもの。
まず湧いたのは「やばい…何も準備してない」という焦りだった。
これは“老後のシミュレーション生活”である
でも私は昭和生まれの女。辛抱強くいろんな時代の波を乗り切ってきた世代。
ただ不安がってるだけじゃ、何も変わらない。
そこで決めたのが、「プレ年金暮らし」という視点で1年間過ごしてみること。
つまりこれは、年金生活の“予行演習”。
来年の退職=本番スタートまでの377日間を、「お試し本番」として暮らしてみようという試みだ。
- 実際に年金だけでやっていけるのか?
- どこにムダがあって、何を削れば苦しくないのか?
- 食費、光熱費、医療費…どれくらい現実的?
数字をシビアに追うというより、体感と暮らしの肌ざわりでシミュレーションしてみたいのだ。
カウントダウン、スタート
「老後まで、あと377日」
これはゴールじゃない。本番前のリハーサル。
暮らし・お金・健康・心の動きまで、まるごと観察していく。
“なんとなく不安”だったものに、ひとつひとつ名前をつけて、対処していく。
小さなことからでも始めれば、見えるものが変わってくるかもしれない。
同じように、「老後って、実際どうなるの?」と感じている人と、
このリアルな記録をシェアできたらうれしい。
今日のまとめ
- 「プレ年金暮らし」は“年金生活のリハーサル期間”と再定義
- 来年の収入ゼロに備え、1年間の生活をシミュレーション開始
- 7月の目標:“今の暮らしを見える化”して、把握からスタート
1日1アクション
記録用に「プレ年金暮らし」用のノートを用意する。
最初のページ:1年後どうなっていたいかを書く。写真切り抜きやイラストのコラージュでもOK!
※決意表明+めげそうになった時いつもこのページに戻って気合いを入れ直す。


できる限りモチベーションがあがるように、とっておきのマステを貼りまくる。
いつでも、このページに立ち返って挫折しないように…。
ちなみに私の1年後、どうなっていたいかはこんなリスト。
- 罪悪感なしに好きなドラマを心ゆくまで見れる
- 実用書やビジネス書でなく、本の世界観にどっぷりハマる読書の時間
- 行きたい場所に自由に行ける
- 値段に左右されずに食べたいものを食べられる
- 緑に囲まれた生活
- お金の不安が消え、やりたいことのためにお金を使う
また一定の期間ごと、増えたり変更したりするかも。(3ページ位、空白ページを残している)
377日間の計画スケジュール
【第1期】現状まるごと見える化(1〜3ヶ月目) | 目的:まず“いまの自分”を客観的に把握する |
【第2期】理想とギャップを可視化(4〜6ヶ月目) | 目的:自分が望む暮らしと今の家計の“差”を把握する |
【第3期】行動と習慣を整える(7〜9ヶ月目) | 目的:日常の中に“詰まない工夫”を組み込む |
【第4期】シミュレーション→調整・記録(10〜12ヶ月目) | 目的:実際に“老後生活の縮小版”で過ごしてみる |
※期間は進み具合によって上下あり
次回予告
いよいよ実践スタート。「ざっくり収支を見える化」する。あ〜おそろしい。