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図解でよくわかる「骨粗しょう症」ってどんな病気?

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目次

骨粗しょう症とは

加齢やカルシウムなどの不足によって骨がもろく、折れやすくなる骨の病気です。
特に閉経世代の50代以上の女性は要注意。
自覚症状がないまま、どんどん重症化していきやすいので早めの対策が必要です。

骨はざっくり言うと二つの種類の骨からできています。

  1. 骨の外側には重力や衝撃から身を守る硬くて丈夫な「皮質骨」
  2. 骨の内側には体を動かす時に骨にかかる力を分散させるスポンジのような「海綿骨」

骨粗しょう症は内側のスポンジのような「海綿骨」が劣化してスカスカになる状況のこと。同時に外側の「皮質骨」が薄くなります。

海綿状っていえばあのお風呂で使う「海綿」を想像すると分かりやすいですよね!

骨粗しょう症はどんな症状がでるの?

自覚症状がないので自分が骨粗しょう症ということにほとんどの人は気づかないのが困ったところです。
日常生活で「ちょっと転んだだけで骨折をしてしまった」などのきっかけではじめて自分の骨がもろくなっているということに気づきます。

気づかないうちに背骨を骨折しているというCMで流れている「いつのまにか骨折」、骨が押しつぶされているのに気づかないこともあるんですね。いつのまにかって・・・。

背骨の骨折の場合、こんな症状がでたら圧迫によって背骨がつぶれているかもしれません。

  • 「ちょっと背中が痛い」
  • 「背が縮んだみたい」
  • 「腰が痛い」

 

でも、これって思い当たる人も多いのでは?
老化現象で片づけてしまいやすいので見落としがちです。

「背骨の骨折」こんな症状は注意!

  • 背が低くなった
  • 背中が曲がってきた
  • 立ち上がる時や物を持ち上げる時、背中や腰に痛みを感じる
  • 息切れや物が食べにくくなった

見過ごして、さらに骨の変形が進むと肺や胃などの臓器を圧迫してしまうので消化器、呼吸系の不調を招くこともあるので要注意です。

また、私たち人間の骨格の中で一番丈夫な骨、大腿骨(ももの付け根)を骨折すると、

しばらく歩けず、寝たきりになり、寝たきりになると認知症になりやすくなり、みるみる要介護状態へ。

他にも転んだ時に思わず支えてしまう腕の付け根手首も骨折しやすいところです。

脅かす訳ではないですが、元気に自転車で走り回っていた近所のおばあちゃんが転んで入院したことをきっかけに
そのまま寝たきりになってしまったというような話はよく聞きませんか?

それほど骨折のリスクは高いんですね。

たかが骨折、されど骨折。
些細な転倒による骨折から引き起こされるものは計り知れません。

骨粗しょう症になりやすい人は?

骨粗しょう症の原因は遺伝や加齢など防ぎようのないこともありますが自分の意識しだいで変えられる方法で
骨粗しょう症のリスクを減らしましょう。

骨粗しょう症になりやすい人~自分の意志では変えられない要因

  • 加齢(50歳以上)
  • 女性
  • 閉経
  • 初経が遅かった
  • 閉経が早かった
  • 卵巣を切除している
  • 遺伝
  • 過去に骨折をした

 

骨粗しょう症になりやすい人~自分の意識しだいで変えられる要因

  • 喫煙
  • お酒をたくさん飲む
  • コーヒーをたくさん飲む
  • 運動不足
  • 日光に当たっていない
  • 激しすぎる運動
  • 極端なダイエットをしたことがある
  • カルシウム、ビタミンD、K不足
  • リンや塩をとり過ぎ

などです。

要因をみてみると、圧倒的に女性が骨粗しょう症になりやすいことがわかります。
「閉経」「初経が遅い」など女性ホルモンのエストロゲンの分泌が減少することが大きく関係するからです。

エストロゲンは古い骨を壊し、新しい骨をつくる骨芽細胞の働きを活発にする働きがあります。
毎月くる月経は大変でしたが、おかげで女性の身体は大きな恩恵を受けることができていたんですね。
失って初めて知る貴重なエストロゲン(女性ホルモン)の存在。
閉経時期を迎える50代から一気にエストロゲン(女性ホルモン)も、骨量も一緒に急下降します。

エストロゲンの働き

  • 骨の代謝
  • 美肌を保つ
  • 善玉コレステロールの生成を促し、悪玉コレステロールを減らす
  • 動脈硬化を予防など

ありがたいものです。ですが、人が一生のうち使える女性ホルモン(エストロゲン)の量は決まっています。(スプーン一杯)
え~こんなに少ないの!?と驚きますが、いまさら後悔しても仕方ない。
骨粗しょう症防止のために残り少ないエストロゲンに頼ることができなければ別の方法でカバーするしかありません。
では今からでもはじめられる骨粗しょう症対策とは・・・・。

今からでも遅くない!50代からの骨粗しょう症対策

「骨を育て守る」を合言葉にがんばりましょう!

骨の強さ=「骨密度」+「骨質

骨密度はよく知られているんですが実は骨質も大事。骨の細胞がびっしりと詰まっている骨の「密度」だけでなく、骨の「質」です。
網目状に張り巡らされたコラーゲン(たんぱく質)によって骨がしなやかな弾力性を保てるので、骨質も大事です。

骨は70%がカルシウムでできていますが次に多いのがこのコラーゲンです。カルシウム不足以外に、
コラーゲン不足による「骨質」の悪化による骨粗しょう症もあるのでご注意を。

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カルシウム+コラーゲン不足を解消することがキーポイント!

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1.食生活

カルシウム1日800mgを目標に。

ビタミンD

ビタミンK

マグネシウム、リンなどのミネラル、タンパク質(コラーゲン)
ビタミンC、B6 B12、葉酸、イソフラボンなど。

もちろん、偏りのない栄養バランスのとれた規則正しい食事が大事です。

>骨粗しょう症対策レシピ

2.運動

適度な骨への「圧力」は骨を強くしますが、ジャンプなどの負荷が大きいものは避け、
ウォーキングなど軽い運動がおすすめ。無理せず楽しく長続きできるものを。

3.日光浴

カルシウム吸収に必要なビタミンD は紫外線を浴びることが必要。
がっつり日に当たるのでなく、日々の買い物や散歩程度で大丈夫。

骨粗鬆症 まとめ

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  • 骨粗鬆症は自覚症状がない。老化現象と間違って見落としやすい。
  • 自力で骨粗鬆症を防止するには食生活の改善と適度な運動、日光浴。
  • 骨を育て守るを合言葉に!
  • 年に一度は「骨密度検診」をして把握。減少を食い止める。
  • 骨は骨だけにあらず。忍び寄ってくるさまざまな骨粗鬆症によるリスク多し。

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まだまだ若いからといって安心は禁物です。骨密度は20代をピークに横ばいから下がる一方ですから。生まれつき骨太である男性に比べて、女性は一生を通して骨を育て守る生活を意識して、できるだけ長く丈夫な骨をキープしましょう。

大きなターニングポイントである50代は自分の骨密度を把握するように、毎年一回は各自治体で行われている「骨密度検診」を受けてこれ以上骨量が減少しない様、骨密度減少を食い止めましょう。

 

 

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