自覚症状がほとんどない「骨粗しょう症」。自分の骨の状態を見てもらうにはどうやって検査してもらったらいいのか、手探りでしたが実際に骨粗しょう症の検査に行ってみた体験記です。骨が知らない間にスカスカになっていて、枯れ木のようにポキっと・・・。進行するとあとはそれ以上進まないように食い止めるしかないといいます。加齢が進む50代以上の女性は特に早めの検査をオススメします。
はじまり〜定期検診で骨密度検査の「危険信号」から
市の定期検診の中に「骨密度検査」というものがあります。体重計のようなものに足をのっけて
かかとの骨の骨密度を図るというもの。一番骨密度が高い年代を100%とし、自分は何%かという結果が出るもの。
この検査方法は「超音波測定法」と言い、一番手軽で検診などではよく使われています。
そこで、その結果をみた看護師さんが引くほど低かったのがはじまりです。
「65%」!!!
実は70%以下だと骨粗しょう症と暫定的に判断されるようです。
え!!やばい。
看護師さんは言いにくそうに「かなり骨密度が低いので、カルシウムとビタミンD、日光によく当たるなど気をつけてください」とのこと。
病院に行けとまでは言われませんでしたがその表情の曇りから結構良くない結果なんだとわかりました。
以前から牛乳嫌いでしらすや豆腐が嫌い、青菜のレパートリーも少ないためカルシウム不足だろうな〜と漠然と思っていましたが
骨太で小さい頃は完璧な和食で育ったという自負があり、まぁ大丈夫だろうと思っていた私はショック。
ネットで色々調べてみると、足を載せて調べるこの「超音波測定法(QUS法)」はざっくりな結果であることが判明。それならしっかりと本当の骨密度を測りたいと精密検査ができる病院を調べました。
骨粗しょう症を調べてもらうのは一般的には整形外科ですが、近くに「骨粗しょう症専門医」がいるということがわかり、徹底的にしらべてもらおうとその「骨粗しょう症専門医」のいる病院へ予約しました。
骨粗しょう症専門医のいる病院で検査
骨粗しょう症専門医が来る曜日にはその先生目当てで数人の年配の女性が来院していました。そのうちの一人はかなり進行している人らしく注射をうっていました。痛そうでした・・・。
ううっ。
自分の番です。
検査はデキサ法(DXA法)といってさまざまな部位を高精度に測定することができるので精密検査レベルで調べることができます。
X線とコンピュータによってかなり精度が高いらしいです。
しばらく待って骨粗しょう症専門医と対面。かなりのお年を召された方でしたが骨一筋で専門にやってこられた先生のようで体の各部の骨密度を説明してくれました。
結果はセーフ。先生の「大丈夫!」という言葉にどれだけほっとしたことか。
先生いわく、超音波測定法というのは
「スイカを選ぶときにトントンってたたいて甘いか甘くないかしらべるやろ?それと一緒や。」
それぐらい簡易な検査だということをおっしゃったんだと勝手に受け取りましたが。
あと骨密度だけでなく、骨の吸収率のスピードを調べる「骨代謝マーカー」は血液検査、尿検査が必要です。
それの結果は後日ということでした。
その結果は聞きに伺うことができず、電話で丁寧に説明してくださいました。
骨粗しょう症になりやすい要因が特にない人は私のようにここまで精密に骨粗しょう症検査をしなくてもいいかと思いますが、
検査の結果がどうであれ、「加齢」は骨粗しょう症を加速させてしまいますしやっぱり毎日カルシウム豊富な食生活と適度な運動、日光にあたるということは肝に命じなくてはと強く思いました。
でもこういうことって、のど元過ぎればなんとやらなんですよね〜。
今は大丈夫でもその後すぐ進むこともありますから、50を過ぎたら定期検診は必ず受けて気を引き締め直しましょう★
骨粗しょう症の3つの検査方法 まとめ
骨粗しょう症の検査は「骨密度の測定」のことです。骨の中の成分量を調べます。
出典:Re-Bone.jpより
- 超音波測定法(QUS法)
超音波で足のかかとの骨密度を測る方法 - MD法
手の骨をエックス線で撮影して測る方法 - デキサ法(DXA法)
X線とコンピューターによって、手関節、かかと、腰椎、大腿骨など様々な部位を高精度で測ることができる。
1(超音波測定法)と2(MD法)は手軽で簡単に実施できるため、ふるい分け目的に定期検査などに利用されることが多いです。
手やかかとの骨を調べるため3のデキサ法よりは精度に欠けるようです。
それで何もなかったとしても安心せず、骨粗しょう症予防は続けていく必要があります。また検査結果が正常値でなくても「骨粗しょう症」と決定するわけでもありませんが、骨粗しょう症意外にも骨密度が低下する病気があるのでまずは医師に相談してみるのをおすすめします。